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大津医学生会の紹介と挨拶

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大津医学生会の紹介と挨拶

大津医学生会名誉会長 大高道也

大津医学生会
地域を基盤とする大学と世代を超えた“医学校”の40年

私たちの「大津医学生会」 (Otsu Medical Students Association:OMSA、以下「本会」) は、終戦直後の数年、大津市などで医学生らが地域活動に取り組んだことを想い、昭和42年(1967年)に当時の医学生、大高道也・大高剛・高野登らが明日を担う医学生の結集を呼びかける烽火を挙げ、親睦と活動の拠点として発足させたものです。

以来およそ40年間、琵琶湖の岸辺に寄せる‘さざなみ’のようにたゆみなく、多くの会員が少しずつでも力を合わせ、伝統を受け継いで、健康と福祉に関わる様々な活動(Projects for Public Health & Welfare)を実践してきました。

大学と世代を超えて

本会は、「趣旨」「会則」にうたわれているように、地域(大津市・滋賀県)を基盤とする親睦・活動・教育の場として、さらには大学や世代を超えてともに学ぶ“医学校”(Community based “Medical School”)としても一定の役割を果たしてきたように思われます。

現在、会員は、医学生会員および医師となったOB会員らを合わせると500名余を数え、また、会員の在籍・出身大学は全国50校以上にも及び、OB会員らは病院、診療所、研究所、大学、行政機関などの第一線で、地域・国・海外を舞台に活躍しています。

会の運営は主として医学生が担っていますが、OB会員、特別会員、および賛助会員らが協力・指導を行っています。また、大津市、大津市医師会などの協力もいただいています。

“ともに学び、ともに育む”諸活動

本会では学生会員、OB会員(医師)らが協力し、地域の人々と向き合って調査研究活動などを行ってきました。また、恒例の活動として、大学の休業期に合わせ、総会・新年会(1月)、新入生歓迎会(4月)、夏季保健所研修、同ホスピス研修、サマ−セミナ−「市民健康講座」、滋賀県と姉妹関係にあるミシガン州を訪ねる国際研修(7・8月)などを実施してきました。

  1. 障害児(者)の医療・教育・福祉の実態調査
  2. 「大津市未就学障害児(者)の実態・追跡調査」(昭和46年−55年)では、大津市内に住所を持つ在宅および在施設の約40余名の未就学障害児(者)について、実態調査および8年後の追跡調査を訪問・診察を含めて悉皆的に実施し、“重度障害でも機能回復する”ことなどを明らかにしました。

  3. 地域健診への参画
  4. 昭和57年度から59年度まで、OB会員と医学生会員が大津市内の無医地区における住民健診に参加しました。健診会場では、滋賀県大津保健所、京都大学医学部衛生学教室と共同して、住民の食事アンケ−ト調査、尿中ミネラル測定なども実施し、その結果を後に地域住民の健康教育に活用しました。

  5. 急病診療への参画
  6. 昭和52年度から平成17年度まで、大津市急病診療所の夜間・休日診療(内科・小児科)に医師(OB会員)を派遣してきました。昭和55年には、同急病診療所に対する市民のニ−ズについて調査し、救急医療の充実に寄与しました。

  7. 国際交流(研修)の推進
  8. 大津市・滋賀県の国際交流を推進しさらに視野を広げるため、医学生会員を親善使節団員として滋賀県と姉妹関係にある米国ミシガン州などに派遣するよう努めてきました。ミシガン州へは昭和51年以来隔年で20名余の会員が訪れ、ホ−ムステイを行っています。また、大津市の姉妹都市ドイツのビュルツブルグとスイスのインタ−ラ−ケンにもOB会員が訪問しています。

  9. 医学生夏季研修の実施
  10. サマ−セミナ−の他、滋賀県内保健所での「医学生夏季保健所研修」、ピ−スハウス病院(神奈川県)や淀川キリスト教病院(大阪市)での「医学生夏季ホスピス研修」など、予防医学やQOL(Quality of Life)を中心に実施してきました。

  11. サマ−セミナ−「市民健康講座」の開催
  12. 平成9年から現在まで、サマ−セミナ−を「市民健康講座」と位置づけ、毎年、生涯に亘る心とからだの健康、認知症、禁煙指導、廃棄物対策、国際保健、医学教育など当面する様々な課題について、地域において市民と医学生・医師、コメデイカル、さらには行政関係者らがともに集い、学ぶ貴重な場を提供してきました。

  13. 「大津医学生会誌」の編集・取材
  14. 第30号を迎えた年刊の「大津医学生会誌」の編集・取材では、全国の第一線の先生方のご協力もいただいてまいりました。特別寄稿には、これまで大谷藤郎、杉村 隆、近藤次郎、佐野晴洋、若月俊一、日野原重明、藤田晢也、井村裕夫、江橋節郎、宮田慶子、岸本忠三、高久史麿、坪井栄孝、松岡佑子らの諸先生方から、また、表紙絵については、小倉遊亀、宮城まりこ、高田好胤、今森光彦、高松 伸、ヒロ・ヤマガタ、ジョウ・サイトウらの諸先生方からもお力添えを賜りました(いずれも掲載順)。

上に述べてきた諸活動は、健康、福祉、環境、教育などの多岐に亘っており、本会ではそれらを通じて人間性、社会性、専門性などを豊かに涵養し、次代に望まれる人材を育成すべく努めてまいりました。すでに本会からは多くの会員が医師として社会の担い手となっており、また、後進の育成にも当たっています。

なお、このような大学と世代を超えた大津医学生会(OMSA)の活動を幅広く協力・支援する組織として、教育的機能を担う「OMSAメディカル・スク−ル(ファカルティ)」、および会員相互の協力・連携により保健・医療・福祉の向上を目指す「OMSAメディカル・ネット」(主としてOB会)が設けられています。

さらなる医学生の参画を

いつしか、本会も次第に大津・滋賀という地域の枠をはみ出し、趣旨に賛同し、協力してくださる方々も少しずつ全国に及んでまいりました。本会では、これからも明るい未来を目指し、“健康・福祉の地域づくり”、“未来を担う人づくり”を念頭に、ユニークな地域の会として、また、ただ1つ(Only One)の全国の会として活動を続けてまいります。

大津・滋賀を中心としながらもより幅広く医学生・医師らの集える場として発展していくよう見守ってまいりたく、これまでのご高配に深謝いたしますとともに、今後とも本会への皆様の暖かいご理解・ご協力のほどをよろしくお願い申し上げます。

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