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My home in Michigan

清水 碧(滋賀医科大学・2学年)

私は、夏休みを利用して、大津医学生会からの紹介をいただき、アメリカ・ミシガン州に9日間のホームステイに行って参りました。滋賀県とミシガン州は、琵琶湖と五大湖の縁で姉妹都市関係を結んでいます。1年ごとに両県・州民がホームステイをし合っています。

7月23日、暑い日本を飛び出し、いざ、ミシガンへ!デトロイト・メトロポリタン国際空港に到着後、ショッピングモールへ行き、早速買い物をし、ホテルでビーフステーキ3枚!という食事にアメリカに来たことを実感させられました。

展望台から望むスー・セ・マリー市
展望台から望むスー・セ・マリー市

翌日はフォードミュージアムを見たあと、いよいよホストファミリーとの対面です。私を含め、5人が、Sault Ste. Marie(スーセマリー)という都市にホームステイすることになっていました。スーセマリーはミシガン州の上部に位置し、川を挟んでカナダと向かい合っています。なんと、デトロイトから車で6時間!!!もかかるというわけで、スーセマリー市のJuliaという38歳・独身女性の高校の先生が代表で迎えに来てくれていました。彼女のパワフルさに圧倒されつつ、休憩や食事を挟んで7時間のミシガン州縦断を決行したわけです。(彼女は一日で13時間以上運転したのです!)

さて、私がお世話になったFarney一家は、父Dennis(50)・母Maria(42)・長男Dennis(15)・次男Mark(14)・長女Anna(11)+犬のBaby(名前のわりに、もう13年も生きているおじいちゃん犬)とチワワのShadow、存在感の薄い猫、地下で飼われている熱帯魚というにぎやかさでした。「お父さんと息子の名前が同じで困らない?」と聞いたら、「私たちはBig DennisとLittle Dennisと呼んで区別しているの」と言っていました。

この日から、私のハッスル続きの毎日が幕を開けたのです。スーセマリーに着いたのは夜の9時半すぎでしたが、その足でホストの友人宅にお邪魔しました。その家族はすごいのです。子供が5人、長女Kaaimi(16) 次女Kylee(15) 三女Keena(11) 長男Kolby(8) 次男Kody(生後半年!もんのすごく可愛らしい) で、みんな‘K‘から始まる名前。ゆえ、わたしは今でもこのSwanson一家のことを密かにKファミリーと呼んでいます。ここにもチワワとブルドック、インコがいて、女の子たちの部屋は目がくらくらするような鮮やかなショッキングピンクや黄緑やオレンジなどで壁の色からカーテン、ベッドに至るまですべてアメリカン!な色合いで統一されていました。リビングには横幅150センチはある巨大な薄型テレビがあり、MTVなどの音楽番組を見せてもらい、洋楽好きの私としてはかなり盛り上がりました。

昼間はスーセマリー市のプログラムが組まれていて、それにのっとって、リゾート地・Mackinac islandにつれていってもらったり、老人ホームを訪問したり、パトカーに乗せてもらったり、アメリカンインディアンについて学んだり、アイスホッケーの練習を見たり…と、毎日充実しきっていました。スーセマリーは7時間もかけて行った甲斐あって、景色の素晴らしい所でした。

日曜のミサに参加したセント・メアリー教会
日曜のミサに参加したセント・メアリー教会

夕方に家に帰れば、お茶会をしたり(私は滋賀医のお茶部の部長をしています)、野菜炒めを作ったり、折り紙教室を開いたり、日曜には教会に行きお祈りをしたり、カナダに行ったり…と、これまた盛り沢山で、毎日12時すぎまで起きているという事態になりました。アメリカではたくさんのスポーツをしました。いつも10人ほどの子供たちに囲まれていたので、自然と何かスポーツをしよう!という話になります。バスケットボールやサイクリング、St.Marie川でのカヌー(乗り込むときは横転しないかとひやひやしたけれど、静かな川面で見る夕陽は最高でした!)、庭にある巨大トランポリンで跳ね回ったり、少年野球に混ぜてもらったり、母Mariaが校長を勤めている小学校で夜中にキックベースをしたり…と、アメリカでこんなに童心にかえれるとは思ってもみませんでした。また、ゴルフコースも人生初体験でした。アメリカのゴルフコースは約2,000円という、驚くような安さです。日本もこれくらい安ければ、もっとゴルフが身近なスポーツになるのではないかと思います。

最も印象に残っているのは、長男Dennisについてです。ある夜、家に帰るとDennisがキッチンでピザか?!と見間違えるほどの巨大なハート型のクッキーを焼き上げていました。わたしが今まで見た中で一番大きなそのハート型のクッキーには「Jimmy☆Dennis」というデコレーションクリームが。彼女・Jimmyと付き合って半年記念だから、と言ってせっせとクッキーにクリームを塗る彼の姿は「やっぱりアメリカはLady Firstだ!」と実感するには十分すぎました。

ホストファミリーは本当によくしてくれました。Dennisは心臓内科医になりたい、といっていましたし、Annaは小児科医になりたい、といって熱心に私の大学の写真などを見ていました。アメリカの医学教育の制度についても知ることができました。帰国してからも、手紙やメールなどで交流は続いています。私は今回ミシガンに行くことができて、一生わすれられないたくさんの人たちに出会うことができました。Annaとは姉妹のように仲良くなり、別れのときには悲しく、また絶対スーセマリーに戻ってきたいと思わずにはいられませんでした。このような草の根交流が続いていくことこそ、平和を守る一番有効な手段ではないかと思います。

最後になりましたが、このような機会を与えてくださり、また補助金までいただいた大津医学生会に感謝いたします。ありがとうございました。

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