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塚本 弘

<出典:大津医学生会誌 No.48, 2024>

地域の環境・地球の環境(2)
南極で考える地球と人間
─南極越冬隊に参加して─

京都府立医科大学
ゲノム医科学准教授
池川 雅哉(OB会員・S62年卒)

はじめに

私は、舞鶴市民病院から京都大学大学院大学医学研究科社会医学系社会予防医学部門環境医学専攻(旧衛生学)に進むと同時に、二つの研究テーマをもって、日本南極地域観測隊に越冬随行医として参加しました。第一は、南極における環境医学的研究です。南極雪における微量元素濃度および硝酸・硫酸・塩素イオン濃度の時間的・空間的濃度変化から、南極の春先に出現するオゾンホールや、その年に起こった火山爆発の影響、人的活動の影響など大気圏を介した地球規模での物質循環について考察し、さらに各元素の濃縮係数を算出することにより、元素の起源についての考察を行いました1)〜5)。 第二は、精神衛生学のテーマで、閉鎖環境におけるヒトの精神・心理的適応や健康についての研究であります。わたしは、南極基地の水質や環境衛生の調査、越冬隊員らの栄養・健康管理の実務に携わると同時に、越冬隊員の表情や非言語サインの観察をもとにした新しい行動解析法を提案し、少人数、閉鎖、隔離状況下のヒトの精神・心理的適応についての報告を行いました6)。さらに、この観察をもとに、高齢者の健康管理システムに「顔」解析を用いたヒューマンインターフェースの研究へとつなぎました7)

本日は、南極の一年を写真でご紹介しながら、駆け出しの医師であった私が、南極で何を体験し、それが帰国後の自分のキャリアにどのように影響を与えたかをお話しさせていただきます。

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